音々♪の本棚

音々♪が小説の内容について記事を書いていきます。 更新頻度はまちまちです。

小説のネタ

小説「ヒトからの贈り物」part3.0

初めて"人"を殺してからしばらく経った 金木犀(きんもくせい)の仄(ほの)かに香る時節 バケモノは再び街に舞い降りた、ココロを壊して。

小説「リミット彼氏」 Part6

~優人の病室~ 部屋に戻るとそこには桜由の姿があった 「サユ!?」 「優くん!」 優人は動揺しながら率直に思った質問を問いかけるが 驚きのあまりきちんとした言葉にならなかった 「え?なん…?まだ時間…えっ!?」 「部活早めに抜けて来ちゃった☆」 「え…平…

小説「リミット彼氏」 Part5

暫(しばら)く嵐が過ぎ去っていたような 虚無感に包まれていたが実際の時間では5分程度であった 体感時間で数十分ほどその場で立ちつくしていた。 呆(ほう)けた状態からハッと意識が覚醒し切っていない状態で少年は呟く 「今度こそ散歩へ行こう」 答える者は…

小説「リミット彼氏」 Part4

同日の昼下がり (サユ、「明日絶対来るから!」って言ってたよな… 何時くらいに来るんだろう… 今日は金曜日…? だから部活が終わってから来るにしても アイツの部活は最終下校時刻ギリギリまでやってるんだよな… 最終下校時刻が5時だから学校からここまでく…

小説「リミット彼氏」 Part3

朝、何ともなくパチリと目が覚めた。 視野に入ったのは綺麗で鮮やかな白 其処に広がるのは白一色だけだった。 少年はごそごそと布団の中に蹲(うずくま)りつつ感じたのは強烈な違和感。 (あぁ、そうか此処は病院なのか。) そう思った刹那、扉が開いた。 何か…

小説「リミット彼氏」 Part2

「…くん…」 「優くん…」 (…?) 少年のうっすらと蘇(よみがえ)りつつある意識に 少女の声が染み込む 少女は呟く、心に浮かんだ疑問符を 「優くん…なんで……優くんが…いきなり……」 少年は思う (ここは…何処だ…?) 自然と口から零(こぼ)れ落ちたのは 到底言葉と…

小説「リミット彼氏」 Part1

「私は神を信じない」 ーだって、神が本当にいたのならこの世に病気なんて在(あ)る筈無いじゃない ❖ ❖ ❖ 「今日は何処行こっか?」 少女は少年に問いかける 「そうだなー…お前となら何処でも良いぞ」 周りから見たら惚気と思われるであろう言葉を少年は躊躇…

小説「ヒトからの贈り物」part2.5

少年の住まう街で奇妙な事件が多発している。 ここ数日、夜な夜な人が殺されるのだ。 殺し方は多岐に渡り撲殺刺殺銃殺毒殺絞殺格殺斬殺圧殺殴殺薬殺抉殺撃殺など様々であるがどれも一様に 現場に必ず「ヒトからの贈り物」という『メッセージ』が残されてい…

小説「ヒトからの贈り物」part2

感情が抜け落ちた、というよりは『感情がない』といった方が正確かもしれない。 少年がはじめて抱いた感情、それは疑問である。 己という存在に対しての疑問。 「何故、ボクという存在が在るのか?」 素朴で純粋な疑問、それに対する答えが在る筈もなく 言…

小説「昼夜兼行少年」■設定■

お風呂に入る前にふと思い付いたお話の設定メモ。 Twitterで呟いたので設定を考えてみました。 ↓Twitterの呟き あのねー昼と夜とで性格が変わっちゃう男の子の話(俺得なだけ)を思い付いたけど昼から夜に変わっちゃう瞬間を考えただけで胸がキュンキュンして満足し…

小説「ヒトからの贈り物」part1

ーーーーこれは壊れてしまったヒトのお話、悲しい悲しいヒトの末路は如何に。 「人は欲望に忠実だ、どう足掻こうと最終的には己の中に敵を見出だすこととなろう」 何の(かの)有名な犯罪者は最後にその時言霊を残し息を引き取った。 公開処刑の処刑台で最後…