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小説「ヒトからの贈り物」part2

 

感情が抜け落ちた、というよりは『感情がない』といった方が正確かもしれない。

少年がはじめて抱いた感情、それは疑問である。

己という存在に対しての疑問。

「何故、ボクという存在が在るのか?」

素朴で純粋な疑問、それに対する答えが在る筈もなく

言葉というかたちで表してもその場の空気に溶けていくだけで答えなんて返ってきやしない。

 

そこから少年は『己の存在』に疑問を抱き続ける事となった。