音々♪の本棚

音々♪が小説の内容について記事を書いていきます。 更新頻度はまちまちです。

ヒトからの贈り物

小説「ヒトからの贈り物」part3.0

初めて"人"を殺してからしばらく経った 金木犀(きんもくせい)の仄(ほの)かに香る時節 バケモノは再び街に舞い降りた、ココロを壊して。

小説「ヒトからの贈り物」part2.5

少年の住まう街で奇妙な事件が多発している。 ここ数日、夜な夜な人が殺されるのだ。 殺し方は多岐に渡り撲殺刺殺銃殺毒殺絞殺格殺斬殺圧殺殴殺薬殺抉殺撃殺など様々であるがどれも一様に 現場に必ず「ヒトからの贈り物」という『メッセージ』が残されてい…

小説「ヒトからの贈り物」part2

感情が抜け落ちた、というよりは『感情がない』といった方が正確かもしれない。 少年がはじめて抱いた感情、それは疑問である。 己という存在に対しての疑問。 「何故、ボクという存在が在るのか?」 素朴で純粋な疑問、それに対する答えが在る筈もなく 言…

小説「ヒトからの贈り物」part1

ーーーーこれは壊れてしまったヒトのお話、悲しい悲しいヒトの末路は如何に。 「人は欲望に忠実だ、どう足掻こうと最終的には己の中に敵を見出だすこととなろう」 何の(かの)有名な犯罪者は最後にその時言霊を残し息を引き取った。 公開処刑の処刑台で最後…